韓国では、スクリーンゴルフが「練習する場所」ではなく、カラオケのように仲間と遊ぶエンタメとして広がっています。

よっち
よっち
日本ではまだ「上達するための場所」というイメージが強いので、この違いを知ったときは正直驚きました💦

 

この記事でわかること

韓国でスクリーンゴルフが広がった背景や日本との違い、そして日本のインドアゴルフがこれからどう変わるのかを紹介します。

この記事では、室内型のゴルフ施設全般を「インドアゴルフ」

韓国で広く普及しているスクリーンを使ったゴルフを「スクリーンゴルフ」

その仕組みや技術を「シミュレーションゴルフ」と表現します。

※呼び方や使われ方には少し違いがありますが、室内でシミュレーターを使ってゴルフを楽しむという点では、やっていることはほぼ同じです。

韓国のスクリーンゴルフはなぜカラオケ並みに身近なのか

韓国のスクリーンゴルフを調べてみると、日本でイメージする「ゴルフの練習場」とはかなり違う世界が広がっていました。

韓国では、スクリーンゴルフが練習施設という枠を超え、友人や同僚と遊びに行くエンタメとして定着しています。

  1. 約9737店まで普及
  2. バン文化との相性
  3. 近くて気軽に遊べる

①約9737店まで普及

よっち
よっち
まず驚いたのが、韓国にあるスクリーンゴルフ場の多さです

 

2024年8月時点の集計では、韓国のスクリーンゴルフ主要10社だけで、店舗数は9,737店に達しています。

SMART GOLFの高須賀優人代表も、韓国のインドアゴルフ市場について興味深い発言をしています。

「現在では日本のカラオケ店舗数の約2倍もの数のインドアゴルフ場が韓国には存在しています」

※店舗数は調査時期や集計対象によって異なるため、本記事で紹介している約9,737店という数字とは単純比較できません。

よっち
よっち
実際に韓国には相当数のシミュレーションゴルフがあると伺えます

 

数字だけでは分かりにくいため、日本の色々なものと比べてみましょう。

施設 施設数 調査時点
韓国のスクリーンゴルフ(主要10社) 約9,737店 2024年8月
日本のインドアゴルフ 2,541施設 2026年1月30日
日本のカラオケボックス 9,227施設 2025年度

特に印象的なのが、韓国のスクリーンゴルフ場と日本のカラオケボックスを超える施設数だということ。

ゴルフ青年
ゴルフ青年
「韓国ではスクリーンゴルフが、日本のカラオケくらい身近なのか」と考えると、その普及ぶりがイメージしやすくなりますね

 

②バン文化との相性

韓国でスクリーンゴルフが広がった背景には、韓国独特の「バン文化」があります。

韓国の「バン(방)」文化とは、特定の目的に特化したプライベート、または共有の個室空間(部屋)を利用して楽しむ、

韓国特有のライフスタイルやエンターテインメント文化のことです

韓国には以前から、カラオケを楽しむ「ノレバン」や、ゲームを楽しむ「PCバン」など、仲間と同じ空間に集まって遊ぶ文化があります。

スクリーンゴルフもこの流れの中で受け入れられ、広まり始めたころには「ゴルフバン」と呼ばれることもありました。

施設 主な楽しみ方
ノレバン 仲間とカラオケ
PCバン 仲間とオンラインゲーム
ゴルフバン 仲間とスクリーンゴルフ

よっち
よっち
日本で「カラオケ行かない?」と誘う感覚に近い形で、「スクリーンゴルフに行こう」という選択肢があるわけですね

 

③近くて気軽に遊べる

スクリーンゴルフが日常の遊びとして広がった背景には、場所・アクセス・時間・料金・天候といった、ゴルフ場へ行くときのハードルをまとめて減らせることがあります。

よっち
よっち
韓国は国土が比較的コンパクトで、実際のゴルフ場にも限りがあるため、都市部で気軽に楽しめるスクリーンゴルフとの相性がよかったのでしょう

これは日本の都市部にも通じます(今後日本でも普及する可能性を感じますね!)

 

実際のゴルフ場 スクリーンゴルフ
郊外への移動が必要になりやすい 都市部でも利用しやすい
半日〜1日使うこともある 短時間でも楽しめる
天候の影響を受ける 雨・暑さ・寒さの影響が少ない
交通費や食事代もかかる 総額を抑えやすい

「近い・短時間・天候に左右されにくい・費用を抑えやすい」という条件がそろったことで、ゴルフが特別な一日のイベントから日常の遊びへ変わったとも考えられます。

ゴルフ青年
ゴルフ青年
友人を誘う場合も、「朝から一日ゴルフ」より「仕事帰りに少し遊ぼう」のほうが、はるかに気軽ですよね

 

韓国では「練習」より「遊ぶこと」が主役

今回もっとも驚いたのは、韓国ではスクリーンゴルフをすること自体がレジャーとして成立していることでした。

  1. 日本と韓国で違う目的
  2. 仲間との遊びになる

①日本と韓国で違う目的

ゴルフ青年
ゴルフ青年
日本で「インドアゴルフ」と聞けば、スイング練習やレッスンを思い浮かべる人が多いでしょう。

その先には「練習して、実際のゴルフ場でラウンドする」というゴールがあります

 

一方、韓国ではスクリーンゴルフで遊ぶこと自体が目的になるケースがあります。

比較 日本 韓国
主なイメージ 練習・レッスン 遊び・エンタメ
主な目的 上達する 仲間と楽しむ
ゴール 実際のコース スクリーンゴルフ自体
利用シーン 個人練習など 友人・同僚とのレジャー

よっち
よっち
「インドアゴルフ=上達する場所」だと思っていた自分にとって、この違いはかなり新鮮でした

 

②仲間との遊びになる

韓国のスクリーンゴルフは、一人で黙々と練習するだけの場所ではありません。

友人や同僚とスコアを競い、ナイスショットで盛り上がり、失敗も笑い合えるレジャーです。

よっち
よっち
感覚としては、カラオケやボウリング、ダーツに近い部分があります

 

利用シーン 楽しみ方
友人同士 スコアを競って遊ぶ
会社の同僚 仕事帰りの交流
食事・飲み会のあと 二次会感覚で楽しむ
ゴルフ仲間 実在コースや対戦を楽しむ

特に面白いのが、食事や飲み会のあとにスクリーンゴルフへ行く使い方です。

よっち
よっち
日本なら「二次会はカラオケへ行こう」となる場面で、スクリーンゴルフが選択肢に入るイメージですね

 

スポーツ施設でありながら、夜のレジャーにもなる。

韓国で進化したシミュレーションゴルフの世界

韓国では店舗数だけでなく、シミュレーションゴルフそのものも進化しています。

単なる練習機器ではなく、リアルなゴルフとデジタルゲームを組み合わせた新しいエンタメへ進化しているのが特徴です。

  1. リアルなデータを再現
  2. ゲームとして楽しめる

①リアルなデータを再現

現在のゴルフシミュレーターは、単にボールをスクリーンへ打つだけの機械ではありません。

機能 できること
打球計測 飛距離・方向・スピンなどを確認
スイング映像 自分のフォームを確認
コース再現 実在するコースを疑似ラウンド
プレーデータ 過去の記録や成長を確認

同じ技術が「本気の練習」と「仲間との遊び」の両方に使えるところが、シミュレーションゴルフの強みです。

②ゲームとして楽しめる

韓国のスクリーンゴルフでは、オンライン対戦やランキング、大会など、ゲーム的な要素も発達しています

ただ18ホールを回るだけではなく、「誰に勝つか」「順位をどこまで上げるか」といった新しい目標が生まれます。

機能 生まれる楽しさ
オンライン対戦 離れたプレーヤーと競える
ランキング 順位を上げる目標が生まれる
大会 イベントとして参加できる
データ蓄積 過去の自分と競える

ゴルフの上達と、ゲームのレベル上げが混ざったような楽しさがあるわけですね。

韓国のゴルフ技術は日本にも入り始めている

韓国で発達したシミュレーションゴルフの技術は、すでに日本のインドアゴルフにも入ってきています。

  1. 韓国製機器を日本へ
  2. 独自の機能へ進化

①韓国製機器を日本へ

日本との接点として分かりやすい例が、インドアゴルフ施設を展開するSMART GOLFです

SMART GOLFでは韓国製のゴルフシミュレーターを導入しているそうです。

韓国ではスクリーンゴルフ市場が大きいため、多くの利用者のニーズに合わせてシミュレーターの開発や改良が進んできました。

そこで発達した技術が、日本のインドアゴルフでも活用され始めているわけですね。

韓国のスクリーンゴルフは、遠い国の特殊な文化ではなく、日本の身近なインドアゴルフともすでにつながっています。

②独自の機能へ進化

さらにSMART GOLFでは、韓国製シミュレーターを設置するだけで終わっていません。

シミュレーターとAPI連携し、取得した打球データを活用した独自の打球診断機能を開発しています。

API連携を簡単に言えば、シミュレーターが計測したデータを、別のサービスでも使えるようにつなぐ仕組みです。

段階 進化の流れ
韓国 スクリーンゴルフ文化とシミュレーター技術が発達
日本へ導入 韓国製シミュレーターを活用
API連携 打球データを取得
独自開発 打球診断など新しい機能を追加

韓国で発達した技術 → 日本へ導入 → 日本企業が独自の価値を追加、という流れがすでに始まっています。

ゴルフ青年
ゴルフ青年
海外の技術をそのまま使うだけではなく、日本市場に合わせて新しいサービスへ発展させている点が面白いところです

 

日本のインドアゴルフも遊び場になるのか

日本でも都市部を中心にインドアゴルフ施設は徐々に増えており、JGRAの2026年1月30日時点の調査では全国に2,541施設あります。

これまでのイメージ これから広がりそうな使い方
練習する場所 友人や同僚と遊ぶ場所
ゴルフ経験者が利用 未経験者もゲーム感覚で楽しむ
上達が目的 仕事帰りや食事後のレジャー

さらに、韓国で発達したシミュレーション技術は、SMART GOLFなどを通じてすでに日本にも入ってきています。

  • 仕事帰りに同僚と楽しむ
  • 食事のあとに気軽に遊ぶ
  • 未経験者がゴルフに触れるきっかけになる

数年後には「インドアゴルフ=練習場」ではなく、「みんなで遊びに行く場所」へとイメージが変わっているかもしれません。

まとめ

韓国のスクリーンゴルフは、「上達するための練習場」だけではなく「仲間と遊びに行く場所」として文化になっています。

その技術は日本にも入り始めており、日本でもインドアゴルフの役割が変わっていく可能性を感じます。

よっち
よっち
ゴルフを楽しもう👍

 

参考・出典

  • 公益社団法人 全日本ゴルフ練習場連盟(JGRA)「2025年度 全国練習場施設数調査」
    日本全国のインドアゴルフ施設数2,541施設(2026年1月30日現在)を参照。
  • 一般社団法人 全国カラオケ事業者協会「カラオケ白書2026」
    2025年度の全国カラオケボックス施設数9,227施設を参照。
  • Lee, K. & Kwon, H.「Popularity of Screen Golf in Korea and Its Sociocultural Meaning」
    韓国でスクリーンゴルフが普及した背景、バン文化、アクセスの良さ、料金、天候に左右されにくいこと、仲間や同僚と楽しむ文化などを参照。
  • Seoul Window「韓国のスクリーンゴルフ・ボウリング・ビリヤード:料金完全ガイド」
    韓国のスクリーンゴルフ場約9,737店(2024年8月時点)のデータを参照。
  • BIZPREP ONLINE「株式会社SMART GOLF 代表取締役 高須賀優人氏 インタビュー」
    SMART GOLFにおける韓国製ゴルフシミュレーターの導入、独自システム・打球診断機能の開発について参照。
  • SMART GOLF公式「会員様用ポータルサイトに打球診断機能追加!!」
    打球データをもとにAIが評価・アドバイスを行う打球診断機能について参照。

※施設数は調査時期や調査方法、施設の定義が異なるため、単純比較は参考値として掲載しています。